伊藤、東京ラブストーリー告白編

伊藤、東京ラブストーリー告白編

先月に続き伊藤の恋愛編となります。

 

 

前回告白をするため二人でのご飯の約束を取り付けた伊藤ですが、

決意してからの数日はそわそわが止まりませんでした。

 

決戦当日、場所は池袋になりました。

告白はリサーチしておいた彼女が好きそうなバーと考えていました。

まずは彼女が好きな焼き鳥がおいしい大衆居酒屋で彼女が来るのを刻々と待っていました。

仕事で予定よりも30分遅れて彼女は到着しました。

変な緊張感がありましたが

彼女と話しているといつの間にかその緊張感も薄れいつもの楽しい時間を過ごしました。

 

2件目を探しに外に出たところで彼女がクレーンゲームに食いつきました。

彼女はパンツを履いたうさぎの某キャラクターがとても大好きでちょうどそのキャラクターが入口でクレーンゲームにずらっと並んでいました。

私自身、クレーンゲームはあまりうまくないのですが、

昔から好きな人のためなら110%の力を発揮する自負があったので

カッコつけるならここだと26歳の自分は肩を回してクレーンゲームに挑みました。

結果、雑多におかれた某キャラクターと彼女に見つめられながら私の手元からは数千円が飛び立ち得たものは少しの悲壮感でした。

最後は店員さんに少し取りやすい位置に変えて貰い、無事に数千円の価値となった某キャラクターのぬいぐるみは彼女の懐に抱かれることになりました。

少し憎いです。

 

少し予定よりは早かったのですがカロリーも使って落ち着きたかったのでリサーチ済みの雰囲気の良いバーに向かうことにしました。

ここで私の予定がくるってしまいました。

バーの雰囲気が良すぎるせいか夜21時で1時間待ちという状況でした。

さすがに終電もあるので、彼女が池袋で働いていた時によく行っていたお店があるということでそこに行くことになりました。

予定のお店と少し雰囲気は違いましたが彼女にこっそり想いを伝えるにはぴったりな落ち着いた雰囲気のお店でした。

仕事の話や帰ってからの話に家族の話などいろいろな話を彼女としました。

 

時間も少し経った頃に「実は好きだったんです」とシンプルに気持ちを伝えました。

本来ならここで付き合ってほしという気持ちも伝えたかったのですが

高知に帰る私にはこの気持ちを伝えるだけが精一杯でした。

彼女はこの気持ちを聞いたうえで「ありがとうございます」とだけ伝えてくれました。

多分それ以上でも以下でもないというのが答えなんだと、また彼女とのいつも通りの会話を始めました。

ただ好きだという気持ちを伝えれた私の心はつっかえていたものがとれたように軽くなっていました。

 

夜も少し周り、彼女の終電が近づいてきました。

私の終電はすでに見送っています。

彼女との最後の時間が終わりを迎えようとしてました。

そんな時、彼女から

「カラオケに行きませんか」

と誘ってくれました。

私の中の小田和正もつま先立ちで喜んでいます。

今夜はまだ終わりそうにありません。

 

 ー続ー